No.1815
3ヵ月ぶりに見えた70代のお母さん
相も変わらず元気にやってきた
お母さんは
15年位前に脳梗塞で右半身不随に
頑張り屋さんでリハビリを
やる気のない人をみつけては
一緒にやろうと声をかけて
周りを巻き込んで頑張る人だった
なんで私がこうなったという
悲壮感はみじんもない
多くの人は
現実を受け入れられず
過去にしがみつくのだが
しっかりと未来を見据えている
人の魅力というか本質は
悪くなった時に見えるもの
とても勉強になったし
力にならなければと思った
病院のリハビリと
小野治療院の治療で
補助具をつけて杖をついてだが
1人で歩けるようになった
イラストは左半身不随のケース
お母さんは右なので反対になる
いつも定期的に来てくれて
順調だったのだが
一度転んで
右の足首を強く捻挫した
防御ができないから
もろにいくので
こんな壊れ方するの
というくらいひどかった
娘さんたちは心配して
歩かない方がいいよ
と治ってからでも
寝ていることを望んだ
しかし
どこか元気がないお母さん
治療院に来る時に
ふらふらして筋力が
弱くなっている感じがして
娘さんたちにひと言
歩かせてないんだよね
筋力が落ちてきている
お母さんのことを思ってのことだが…
お母さんの幸せは
1人でトイレに行ったり
自力で行動できること
家中に手すりをつけて
自由に歩かせて
転んで骨折してもいいじゃん
本人が納得していれば
とアドバイスしたのだが
本当に大腿骨を骨折した😱😱😱
(膝関節に近い方)
入院が長引いて3か月になったが
退院してすぐに来てくれた
先生
良い方の足でなくて
悪い足の方が骨折して良かった
だからこうして歩ける
お母さんの前向きな姿勢が
すごすぎる
というか
すばらしすぎ
なんてフォローしていいのか
私が力になれるのは
1日でも
長く歩けるようにしてあげること
足首から
膝・股関節・肩・肘・手首と
関節の動きと
筋肉の緊張を取り除いてあげる
最後に頭の緊張度を
やわらげてあげて治療は終了
彼女を通して
脳梗塞の人の治療は
どうやればいいのかを学んだ
根本的に治るものではないが
少しでも機能が回復することで
見える世界が変わってくる
神様が与えた
大きな試練に対して
あなたは前向きになれそうですか
一瞬で何もできなくなる
そこから赤ちゃんのように
はいつくばってでも
一人で動けるようになる
自分だったら持ちそうにもないが
あのお母さんが
頑張っているのだから
自分も頑張ろうとなれる
神様以上に
素敵なお母さんに出会えて
感謝だし
とてもありがたい
Profile
1958年青森県生まれ。治療家の母の背中を見て、自らも治療家の道を志す。
名古屋の著名治療院で修業を積み、青森に帰郷。有限会社カイロプラクティック小野の設立。
日本カイロプラクティック師協会の初代会長として、後に顧問へ。
治療歴37年、患者数約16万人。
シカゴのナショナルカイロプラクティック大学、大連医科大での学び。1997年、世界カイロプラクティック大会in東京での研究発表、大絶賛を受ける。
治療法は、解剖学的治療、バイオエネジェティック、選択理論心理学の融合。患者の心と体へのアプローチに重点。30年通院したおばあちゃんの要望に応え、青森市に治療院開設への決意。
治療を通じて、患者とその家族の幸せの増進を目指す。