No.2039
身体と心のバランスが崩れると
身体に症状として現れる
だから症状を追っていくと
どんどんドツボにはまる可能性も
カイロプラクティックと
オステオパシーを学び
人間関係が良くなる
選択心理士として
心と身体のバランスをみていく
永ちゃん先生です
私が身体の治療だけでなく
心理学も学んでいるのは
こういう患者さんの力になりたいからです
胸が苦しい
呼吸ができない
ので何とかしてほしい
と20代の男性が治療に来た
心臓や肺(気管支)に
問題がない前提で
解剖学的には
横隔膜の動きと
胸郭の歪みと動き
胸郭上口(肩ライン)の解放
することで
胸の痛みもなくなり
呼吸が深くできるようになる
これで解決と思いきや
そう簡単ではない
胎生学から紐解いていきますね
精子と卵子が出合い細胞分裂して着床する
そしてまん丸だった細胞が
半分に分かれて頭や手足となる
つまり
胸やお腹はもともと
脳の一部というか一体だった
そこで
イライラしたり怒った場合は
お腹が反応して
好きとか嫌いは
ハートが反応する
言い換えると
ハートがキュンとなるのは
脳が
キュンとなっているからで
ハートは
単に反応しているだけ
だとしたら
胸が痛いのは
脳が原因
だということになる
そのことを踏まえて
バイオエナジェティックの治療で
静寂の空間に浸かってもらった
頭と身体の緊張が
とれればと思ったが
1回の治療で
どうなるものではない
定期的に通うことで
頭の緊張の奥にあるものを
話せるようになってみつめていく
そんなプロセスが必要となるのだが
本人は
呼吸がしずらいので
何とかしてほしい
そこで
鼻から吸って口で吐く
鼻から3秒で吸って
口から6秒で吐く
できたら
鼻から吸う時に肺の奥深くまで吸う
そうすることで
脳や身体の過緊張が
ゆっくりと
副交感神経優位になっていく
今回の治療を受けて
身体がどう変化するのか
その状態を見てから
治療を続けるかどうかを
決めてほしいと伝えて帰した
本人は
胸が苦しいことで仕事を
休職中なのだが
胸が苦しいから
仕事に行けないのか
仕事に
行きたくないから
胸が苦しいのか
彼の奥底には
人間関係の構築が難しい
あるいは
仕事の環境に適応できない
そんな状況が見え隠れするのだが
Profile
1958年青森県生まれ。治療家の母の背中を見て、自らも治療家の道を志す。
名古屋の著名治療院で修業を積み、青森に帰郷。有限会社カイロプラクティック小野の設立。
日本カイロプラクティック師協会の初代会長として、後に顧問へ。
治療歴37年、患者数約16万人。
シカゴのナショナルカイロプラクティック大学、大連医科大での学び。1997年、世界カイロプラクティック大会in東京での研究発表、大絶賛を受ける。
治療法は、解剖学的治療、バイオエネジェティック、選択理論心理学の融合。患者の心と体へのアプローチに重点。30年通院したおばあちゃんの要望に応え、青森市に治療院開設への決意。
治療を通じて、患者とその家族の幸せの増進を目指す。