No.1824
バナナが
庶民的な値段でなくなってきた
フィリピンの
天候不順によるものだという
ついで買いしてしまうバナナに
手が伸びなくなってしまうのか
青森といえばリンゴなのだが
今期も不純な天候に振り回されて
量も質もあまりよくない予想
バナナ同様に
りんごもすごい値段になりそうだ
そんななか
りんご農家の
60代男性が治療に来た
左肩が上がらない
左の腰から足にかけて突っ張る
ので何とかしてほしい
リンゴ農家さんは
はしごの上での作業が多い
左足で支えて右足でバランスをとる
左の仙腸関節に体重がのることで
下半身が安定して
両手での作業が可能になる
これを長時間続けていると
左の仙腸関節が
悲鳴を上げてしまうので
腰が痛いとなる
仙骨の傾きと動きの調節
仙腸関節を
圧着して安定するように
前から仙腸関節を支えている
腸腰筋(腸骨筋)を
カウンタースレインで調節
後はテーピングで固定
作業中は
仙腸関節ベルトをしてもらう
次は左の肩で
後ろに腕が回らないという
これは上腕二頭筋の長頭の腱鞘炎
靭帯のトンネルと
腱がスムーズに動けるように
上腕二頭筋の緊張を和らげる
痛みのある所は引っかかっているので
丁寧に緩めてあげる
でも治療される側はかなり痛いかも
リンゴ農家は
手をあげての作業がほとんで
上腕二頭筋は酷使される
今回の一番の原因は
身体の手入れ不足
りんごの作業はきついので
若い人たちは後を継がない
60代の男性は80代になっても
働く運命にあるので
定期的に治療してほしいのだが
りんごの作業に追われて
自分の身体のことは
二の次になってしまう
美味しいりんごを作るには
誰よりも手間ひまをかけないと
いけないからだ
昔リンゴの苗木が外国から運ばれて
全国でリンゴの栽培がおこなわれた
しかし害虫の発生がすごすぎて
多くの産地で栽培をあきらめた
それでも
最後まであきらめないで
作り続けた津軽の人たちだけが
日本一のリンゴを作り上げた歴史がある
それなのに
後継者がいなくて
りんごの畑が減少してきている
現役で働いている農家の人たちが
一日でも長く働けるように
してあげるのが
治療家としての役目でもある
Profile
1958年青森県生まれ。治療家の母の背中を見て、自らも治療家の道を志す。
名古屋の著名治療院で修業を積み、青森に帰郷。有限会社カイロプラクティック小野の設立。
日本カイロプラクティック師協会の初代会長として、後に顧問へ。
治療歴37年、患者数約16万人。
シカゴのナショナルカイロプラクティック大学、大連医科大での学び。1997年、世界カイロプラクティック大会in東京での研究発表、大絶賛を受ける。
治療法は、解剖学的治療、バイオエネジェティック、選択理論心理学の融合。患者の心と体へのアプローチに重点。30年通院したおばあちゃんの要望に応え、青森市に治療院開設への決意。
治療を通じて、患者とその家族の幸せの増進を目指す。